小林雅一『ゼロからわかる量子コンピュータ』読んだ感想

いろいろ忙しくて読書が捗らず、前回の読書記事から期間が空いちゃいましたが、小林雅一さんの『ゼロからわかる量子コンピュータ』を読みました。

量子コンピュータという名前は聞くけど具体的にどんなもので、そもそも実在しているのかすらあまり知らなかったので読んでみました。

結論から申し上げますと、量子コンピュータの歴史と現状を把握するには良いのですが、量子コンピュータのしくみを知るには難しい内容でした。

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量子コンピュータとは

量子力学で有名な思考実験として「シュレディンガーの猫」ってありますよね。

外から見えない箱の中に猫と、猫がある動作を行うと毒ガスが発生する装置を入れて行う実験です。量子力学においては箱を開けて観測するまでは生きている猫と死んでいる猫が両方存在するという考え方です。

量子コンピュータは「0であると同時に1でもある」量子ビットを使って、2のn乗の値を同時に表現することができます。もはや哲学的で現実にそんなものが存在するのか疑ってしまいます。

「量子重ね合わせ」と「量子もつれ」という量子現象を組み合わせて、1と0の両状態を取り得る量子ビットが、何個ももつれあって互いに影響を及ぼし合いながら変化するしくみです。

ただ、数マイクロ秒程度で破綻して計算結果に誤りが生じてしまう極めてデリケートなしくみであり、そこで発生した誤りを訂正するしくみが考えられるなど研究途上のようです。

第2章はしくみを学べるが難解

この本の構成は第1章で量子コンピュータの概要(基本的な知識と研究の歴史)の説明があってから、第2章で詳細なしくみについて説明されます。

確かに「ゼロからわかる量子コンピュータ」なわけですが、その第2章の内容がかなり難解。

僕はゴリゴリの文系で数学は高校で数学II・Bを勉強して以来全くで、書いてあることがちんぷんかんぷんでした。物理の知識もいるのかな。とりあえず僕は第2章のほとんどを読み飛ばしました。僕にはまだ早かった^^;

新書で学ぶにはハードルが高い内容だと思います。第2章の内容は別の図解がある本とかで補完した方がいいでしょう。

量子コンピュータで何が変わるのか

第2章は難解でも、第1章の量子コンピュータの概要と第3章で触れられる量子コンピュータで何が変わるのかという内容は読みやすかったです。おそらく一般消費者からすればこの辺りの情報の方が重要なのかもしれません。

量子コンピュータはこれまであったスーパーコンピュータよりも超高速な処理を実現できるわけですから、大量のデータや計算をさばくことが容易になります。

自動運転やメタバースといった技術に活かされるのは想像しやすいですが、製薬業界が量子コンピュータを待ち望んでいるというのが意外でした。創薬にかかる時間とコストを削減できるということで、量子コンピュータは生活を豊かにするどころか人の命を救う技術なのだと目からウロコでした。

ただ、便利なものは悪用するのにも便利なわけで、暗号を復号化するのも容易になるのでセキュリティに関する技術も量子コンピュータに追随する必要があります。ただ進歩すればいいってわけではないんですね。

もう少し理解を深めたいので、いずれもうちょっと図解が多くてわかりやすい本を読もうと思います。

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